JAくるめ こころふれ愛 With You

広報誌「With You」

がまだすファーマー!



親子三代で 受け継ぐバトン

長門石町  秋山 剛毅さん(あきやま ごうき) さん

がまだすファーマー・秋山剛毅さん

祖父の代からキュウリ生産

熱気を帯びたハウスの中で、鈴なりに実をつけた「博多きゅうり」。手に力を込め、“パキッ”と歯切れのよい音を響かせると、みずみずしい新鮮な香りが漂ってくる。
長門石町で「博多きゅうり」や米麦、大豆の生産にいそしむ剛毅さんは、祖父の代からキュウリを生産する秋山家の長男。久留米筑水高校生物工学科を卒業したが、当時は家業を継ぐ気はなく「車が好きだったから」と、福岡市の自動車整備専門学校に進学。佐賀県の自動車整備工場に3年間勤務した後、26歳で就農した。

仲間に支えられて
JA青年部への入部は、就農直後。「最初は何も分からんかったけど、長門石支部にはキュウリを生産しよる先輩が多くて頼りになったよ。今でも困ったらアドバイスもらったりしよるよ」と、仲間にも助けられながら生産技術を磨いた。見聞を広めようとJA海外農業セミナーへも参加し、アメリカ・カリフォルニア州の農家でホームステイを経験。大規模に展開する稲作、プルーン、クルミなどの生産現場を目の当たりにし、海外の農業を肌で体感した。
平成22年から2年間、支部長を経験。今では後輩も増え、長門石支部の重要な存在となっている。
安心の「博多きゅうり」を
「博多きゅうり」生産の過程で、最も重要視しているのは防除。収穫が終わったハウスは、3週間完全に密閉し、熱消毒を欠かさない。JAきゅうり部会が昨年導入した新しい防除法、捕食性天敵「スワルスキーカブリダニ」の放飼にも着手。害虫が媒介するウイルス病の発生を防ぎ、防除作業の省力化、経費節減につなげるとともに、人と環境に優しい「博多きゅうり」の生産を目指している。
今年8月には、JAきゅうり部会の副部会長に就任。責任あるポストを任され、部会のさらなる発展に向ける意気込みは強い。


父から子、子から孫へ
今年8月に、三女が誕生した。「子どもが出来て、親のありがたみを強く感じるようになった。祖父と親父が農業を自分につないでくれなかったら、今の自分はないわけだから」。今年3月には、家族経営協定を調印。農業経営における家族間のルールを明確にし、よりよい経営環境づくりを図る。
「これからはキュウリの経営規模拡大にも取り組んでいきたい」と力強く語る剛毅さん。農業にかける情熱は、父から子、子から孫へとバトンをつなぐように、しっかりと受け継がれている。

 夏秋キュウリ「極光」の誘引作業に励む剛毅さん

夏秋キュウリ「極光」の誘引作業に励む剛毅さん
 自身が親となったことで家族の大切さを再確認

自身が親となったことで家族の大切さを再確認
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