
がまだすファーマー!
父子で一緒に がまだそうぜ
宮ノ陣町 緒方 太一さん・英司さん
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2人で専業農家に 鮮やかな緑色に染まるグリーンリーフが、ずらりと列をなす。「今年はここまで順調。今後もしっかり管理していかんとな」と話す、2人の男の意気込みは高い。
代々普通作を営んできた緒方家の長男・太一さんは、平成23年6月に就農したばかりのヤングファーマー。祐誠高校自動車科を卒業後、筑後市の印刷会社で作業員として勤務するうちに、幼いころから傍らにあった農業の魅力にひかれた。
兼業農家としてトレーラーの運転手をしていた父・英司さんに思いを打ち明けると、返ってきた答えは、「じゃあ、2人でやってみるか」。新たにリーフレタスの生産導入を決め、親子そろって専業農家の道を歩み始めた。
失敗は成功の母
農業人生のスタートは平成23年8月、グリーンリーフの植え付けから。最も苦労したのは苗作り。最初は苗がなかなか大きくならず、植え付けができないこともしばしばだったとか。初年度は10月から24年5月まで、約8カ月の収穫期間に、作付面積1.8haで2回転の生産にとどまった。
それでも「自分で植えて、手を掛けて育てたものが消費者に喜んでもらえた時は本当にうれしかった。農業は失敗も成功も、自分の努力次第。納得いくものが出来て、結果がしっかり返ってきたら最高やろうな」と語る太一さん。
反省点を見直し、24年産は20a拡大した作付面積で、3回転の生産が目標。地元の畜産農家に稲わらを提供し、代わりに得る牛ふん堆肥の投入は今年も継続し、「耕畜連携」で高品質生産を目指す。
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みんなでがまだそう
妻のなぎささんとはサラリーマン時代に結婚。当初は就農に反対だったそうだが、今では長男の雄吾くんと一緒に、楽しみながら農作業を手伝ってくれるようになった。「雄吾は農機に乗るのが大好きで。『大きくなったらお父さんと農業したい!』って言ってもらえるように、しっかりやらないと」と笑う太一さん。「その時は3人でがまださんとな」と英司さんもニコリ。
農業を職業に選んだ理由は、との問いには「努力した分だけ、利益となって自分に返ってくるところにやり甲斐を感じたから」と声をそろえる。生産の喜びも苦労も家族で分かち合い、土とともに生きる姿は、キラキラと輝いて見える。
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農機に乗るのが大好きという雄吾くん。家族に元気をくれる存在だ
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趣味はソフトボール。7月に開かれたJA青年部の大会では宮ノ陣支部の1番バッターを任された
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