JAくるめ こころふれ愛 With You

広報誌「With You」

がまだすファーマー!



農作業が元気の源

東櫛原町  権藤(ごんどう) 清隆(きよたか)さんトシカ(としか)さん

がまだすファーマー・権藤清隆さんとトシカさん

高校時代の同級生

車の往来が活発な国道210号線沿いにある畑で、「昔はこの辺り一帯、全部田んぼやったとよ」と昔を思い返す清隆さん。米と野菜を生産していた権藤家の長男に生まれ、卒業後すぐに就農するつもりで久留米農芸高校農業科(現:久留米筑水高校生物工学科)に進学したが、就農を前に「農業はいつでも出来る。社会勉強してこい」という父に背中を押され、株式会社ブリヂストンに就職。航空機のチューブ製造など特殊部門に携わった。
高校の同級生だった妻・トシカさんとは、25歳のときに結婚。清隆さんの父と母が経営していた農業を、夫婦2人で支えてきた。

育む喜びを再確認
清隆さんが経営を引き継いだのは62歳のとき。ただ与えられた作業をこなしていたころは、「なぜ父はそこまで頑張るのだろう?」と思っていた農業。毎日ほ場に行くようになり、農作物が芽を出し、大きく実る過程を目にして、初めてその楽しさに気づくことが出来た。「育む喜びを知り、父の気持ちが分かったような気がする」と穏やかにほほ笑む。
農政連久留米市支部東櫛原分会の分会長にも就任し、平成10年から5期10年にわたって活躍。地域の農業者の声を行政に届け、よりよい農政を目指して尽力した功績は大きい。
食の信頼に応えたい
50歳で女性部に入部したトシカさん。58歳のときにはJA旧東櫛原支所での朝市発足に携わり、活動を盛り上げた。平成15年7月にJA農産物直売所「くしはらの里」がオープンしてからは、出荷者として自慢の野菜や農産加工品を出荷。67歳でJA女性部朝市の会「くしはらの里」の代表となって現在まで10年以上、活動の先導役を務めている。
「お客さまから『いつもおいしい野菜をありがとう』と声を掛けていただくこともあるんです。消費者からの食の信頼に応えられる品質を維持していきたい」と話す言葉に、強い責任感がにじみ出ている。


先手で安全、安心を
日々の農作業で心掛けていることは、先手を取ること。「害虫などの被害が目に見える形で表れた後に対処しても遅いから」と、薄めた竹酢液を活用し、害虫の事前防除を行うことで農薬の使用量を減少させることに成功。JAの3年連続日記などに栽培記録を残し、経験を積み重ねることで、安全で安心できる農産物・農産加工品づくりに努める。
「何か嫌なことがあっても、畑で作業していると、いつの間にかそんな感情は消えてるんです。不思議よね」と笑い合う2人にとって、“がまだす”ことはもはや日常のようだ。


 3年連続日記と栽培記録ノートを活用。毎日欠かさずつけるのが日課だ

3年連続日記と栽培記録ノートを活用。
毎日欠かさずつけるのが日課だ
 60年以上前から権藤家にある石油発動機。自慢の逸品だ

60年以上前から権藤家にある石油発動機。
自慢の逸品だ

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