
がまだすファーマー!
“育む”意欲を次世代へ
大橋町 鹿毛 誠一さん・優義さん
 |
23歳で後継ぎに
野菜専業の農家だった父・菱夫さんの跡を継ぎ、23歳で農業の道を選んだ誠一さん。久留米農芸高校農業科(現:久留米筑水高校生物工学科)を卒業後、造園関係の仕事を5年経験。就農以来、約40年にわたって農業に携わるベテランだ。
さまざまな品種を生産
長い農業キャリアの中で、最も長く生産している野菜はトマト。JAトマト部会の一員として、「東光K」、「ほまれ」、「旭光」、「ハウス桃太郎」、そして現在の主力品種「麗容」と、時代とともにさまざまな品種をつくってきた。
「消費者ニーズに応えるように、品種が変遷するにつれて甘みが増してきた。時代の流れとともに変わっていくね」と語る言葉にも、久留米産トマトの歴史の重みがにじむ。 |
「安全」「安心」に専心
現在は、「麗容」を1月中旬から6月末までの約5カ月間出荷。収穫を終えた後には、連作障害の回避、病害虫の防除のために太陽熱消毒を欠かさない。土に麦わらをまいてビニールで覆い、約1カ月間ハウスを密閉するこの手法は、自然のエネルギーを活用するため、環境への負担が少ないことが利点。食卓に安全で安心できる農産物を提供するために、努力を惜しまない。
後継者へつなぐ生産意欲
平成24年11月に、長男・優義さんが就農。「まずは1年間の仕事の流れを覚えないと」と毎日必死に汗をかく後継者に、今まで培ってきた技術や経験を伝える誠一さん。2人ともに充実した毎日を過ごしている。
「食の『安全』『安心』に対する消費者の意識は年々高まっている。これからも消費者のニーズに十二分応えられる、高品質のトマトづくりを目指していきたい」と力強く語る誠一さん。自身と同様、生産意欲に満ちた後継者の日々の成長に目を細める傍らで、赤く色づいた「麗容」が丸々と実っていた。
|

「麗容」の収穫作業に励む誠一さん |

カーテンの開閉は優義さんの日課。
朝夕2回、毎日欠かすことはない
|
|
|

|