
がまだすファーマー!
やりがい胸に二人三脚
高良内町 案納 豊実さん・浩子さん
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元は鉄道マン!
高良内町でリーフレタスを生産する豊実さん。久留米農芸高校園芸科(現:久留米筑水高校食品流通科)を卒業後、日本国有鉄道に勤務。「将来は家業を継ごう」との思いを胸に、兼業で農業に取り組んでいたが、昭和62年の国鉄分割民営化を機に退職。父から経営を受け継ぎ、32歳で専業農家となった。
失敗をバネに技術向上
経営を受け継いだのを機に「農業だけでメシを食うなら、今のままじゃいかん」と、米麦中心の生産体制を見直し、新たに野菜の作付けに挑戦することを決意。元々ネギなどを生産していたビニールハウスを活用し、JA営農推進担当職員に勧められてリーフレタスの生産に着手した。
「始めた当初は、土づくりや土壌のpH調整など分からないことだらけで失敗ばかり。いろんな人に助けてもらったね」と、加入するJAリーフレタス部会の仲間や職員の手を借りて、徐々に生産技術を向上。ほ場の巡回を日課として行い、徹底した管理を欠かさない。 |
パートナーとともに
「国鉄時代に知人の紹介で知り合った」という妻・浩子さんは、農家生まれではないものの案納家に嫁いで以来、一家の農業経営を支える大事なパートナーだ。現在はJA女性部フレッシュミズの会に所属。「料理教室や寄せ植え教室など、いつも魅力的な活動ばかり。時間が許す限り参加するようにしています」と、組織活動にも積極的に携わっている。
“難しさ”と“やりがい”
専業農家となって25年以上が経つが「今だに失敗することもある。自然が相手だから難しいね」と、農業の難しさを語る2人。それでも「失敗を減らせば、その分収益は増えるってこと。やりがいがあるよ」と、向上心を燃やしている。
「健康が一番。いつまでも2人で続けていきたい」と笑い合う姿は、今までも、そしてこれからも、変わることはないだろう。
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収穫作業にいそしむ豊実さん |

慣れた手つきで箱詰め作業をこなす浩子さん
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