
がまだすファーマー!
“担う”覚悟は父から子へ
宮ノ陣町 荒巻 芳昭さん・哲也さん
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日々、奮闘する後継者
平成24年4月に就農した荒巻家の長男・哲也さん。後継者として奮闘したこの1年を「最初は田んぼの場所を把握するので精一杯でした」と、笑いながら振り返る。
わずか10年で10倍に拡大
もともと1.2haだった農地を拡大したのは、10年前に土木関係の会社を退職して専業農家となった父・芳昭さん。地域農業者の高齢化が進む中、増加する農地委託の依頼に確実に応えていく内に、生産面積は当初の10倍以上となる13.8haにまで拡大。八丁島地区の農家の中でも最大規模の面積となった。
「八丁島地区の農業を守るためにも、委託を受けた以上はしっかり応えていきたいね」と語る言葉に、強い責任感がにじむ。
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“求められる”品質を追求
品質の面でも妥協はない。JA大豆生産振興協議会が毎年開く共進会では、毎年高い評価を受けており、今や表彰の常連。平成24年度は、最高賞となる「最優秀賞」を受賞した。
長年にわたって高品質を維持し続けられる秘訣は、土づくり。麦の収穫後、土をやわらかく、根の張りをよくする効果のある麦桿を土にすき込み、地域の酪農家から提供してもらう牛ふん堆肥を施用している。
人も農業も、真っすぐに
就農後まもなく妻・友美さんと結婚し、24年11月には念願の長女が誕生した哲也さん。“稲穂のようにすくすくと、真っすぐに育ってくれるように”という願いを込め、「穂乃華」と名付けた。
「消費者に求められる品質を常に維持し、提供していける農家でありたい」と、瞳を真っすぐに見据える哲也さん。これからの農業を“担う”覚悟は父から子へ、確実に受け継がれている。
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小麦「チクゴイズミ」の生育状況を確かめる |

穂乃華ちゃんを中心に笑顔が広がる荒巻家の皆さん |
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