販売側から生産側へ
「今思えば、いい経験かな」と、昔を振り返る英雄さん。もともと家業である植木業を継ぐ気は無かったため大学へ進学したが、卒業後に就職したのは園芸小売業社。販売側に立ったことで改めて植木や鉢花を作る魅力に気付き、27歳のときに就農を決意した。
ニーズに応える生産を
秋はアザレア、春は久留米つつじを中心に、ラカンマキ、ナンテン、キンモクセイなど年間を通して幅広い品目を生産する。常に心掛けているのは「相手が欲しいときに、最高のものを出荷する」という精神だ。
出荷日に最高の状態で商品を渡すために、きめ細かな温度調整、せん定を実践し、成長をコントロール。手を抜かず、毎日徹底した管理を実践する。「販売側を経験したことで、“ニーズに応える”ことの大切さは身に染みている。買い手が欲しがるものを作っていきたい」と、消費者目線を重視した生産を目指している。 |