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会社員からの転身
もとは携帯電話販売会社に勤務していた直史さん。平成8年に実家の米麦生産を引き継いだのを機に、農の魅力にとりつかれた。会社を退職し、知人を介してリーフレタス農家のもとで1年間修行。その後独立し、25年7月から米麦に加えてリーフレタスを経営に取り入れ、「第2の人生」をスタートした。
周囲に支えられて勉強の毎日
独立してまだ1年目の今、最も難しいのは「作業に入るタイミングの判断」だと言う。どんなに品質のよいリーフレタスをつくりたいと思っていても、消毒も、収穫も、作業の最適なタイミングを逃せば、出荷そのものが出来なくなってしまうこともある。「経験が物を言うだけに、失敗は付き物。先輩たちに根掘り葉掘り聞いて、同じ失敗を2度しないようにしてます」と、日々勉強の毎日を送っている。
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“農”に魅せられて
「自然の中で働けることが農業の一番の魅力だと思う。季節の流れを肌で感じながら、毎日汗をかいて。会社勤めより農業の方が向いているのかな」と農業の魅力を語る直史さん。JAオリジナル堆肥「土力目標」をふんだんに施用するこだわりの土づくりにも、農への思いが表れている。
JA青年部にも加入し、安武支部に所属。「学童農園」では、地元の小学校児童に、田植えから稲刈り、餅つきまで、米をつくるための一連の農作業を体験させている。「子どもたちとの交流があって教える側も楽しい。自分が知った農業の楽しさを、少しでも分かってくれたらいいな」と活動を心から楽しんでいる。
消費者の笑顔を求めて
25年10月には長男・徳寿くんが誕生したばかり。父としての責任が肩にのしかかると共に、新たなやりがいを感じてもいる。
「食べる人に喜んでもらえることが一番。消費者の期待に応えられる、高品質のリーフレタスを作りたい」。農に魅せられた男の瞳は、消費者の笑顔を求めてイキイキと輝いている。
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収穫した「サニーレタス」をトラックに積み込む直史さん |

生育を見守る横顔は本当に楽しそうだ |
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