
がまだすファーマー!
“農業したい”と思える農業を!
高良内町 増崎 信之介さん
 |
祖父が作ってくれた農の道
「俺が農業するとは思ってなかった」と話す、信之介さん。愛知県の法律の専門学校に通い、将来はその道で就職する予定だったが、就職がなかなか決まらずにいた。それを聞いた祖父・市次さんに「帰ってきて、農業をしてみないか」といわれ、「何もしないよりはいいか」と、10年前に就農した。
食JAN市場が始めの一歩
就農当時は、祖父母と3人でネギを主力に生産。JA高良内ねぎ部会に入っていたが、祖父母も年齢を重ねるにつれ、ネギを生産していくことが難しくなっていった。近くに、農産物直売所「食JAN市場」ができたのをきっかけに、直売への興味を持ち始め、出荷者の登録をした。品目を徐々に増やし、現在は、トマトだけでも10種類以上を生産。4年前に退職した父・孝則さんと母・明子さんの3人で、年間に50品目以上を、切れ目の無いように出荷している。
|
直売所は情報交換の場
直売を始めたころは、品目も少なく、生産した品物が、その場で売れていくのを確認できるおもしろさはあるが、品質のいい品物を出荷しても、まったく売れないなどの難しさがあった。
売れる品目を生産する上で、直売所を消費者と出荷者の情報交換の場と考えた。消費者の動向や意見を聞き、消費者の求める品目を選定。出荷する先輩たちから、生産方法や新しい品目の導入のアドバイスなどを受け、消費者目線の品目を生産していくことの重要さを教わった。
経営拡大へ意欲
毎日の出荷準備は朝4時。「品目が多いから朝から大変」と忙しさを見せる反面、「今のままでいけない。今後は、経営面積を現在の倍にしていきたい」と生産意欲にあふれ、経営拡大を図る信之介さん。
今年4月に、待望の長女・紗彩ちゃんが誕生。「子どもには、農業を継がせようとは思っていないが、自分から『農業がしたい』と、いってくれるような農業をしていかないと」と目は輝いている。
|

徹底管理で栽培したトマトの出荷準備作業 |

紗彩ちゃんを囲み、笑顔が絶えない家族 |
|
|

|