サラリーマンからの転身
「今年は、8月の雨の多さとハウス内のかん水設備の故障で、収穫量が不安だ」。自宅近くの田んぼを見て、少し苦笑いを浮かべる康生さん。高校卒業後は、半導体の金型部品製造などで、サラリーマンを経験。「農業はとても難しい仕事」と、農家を継ぐとは思ってもいなかった。
就農2年目で経営委譲
33歳のとき、父が入院したのをきっかけに、会社を退職し、専業農家となった。就農当時は、両親が生産していた米、麦、リーフレタスを生産。2年目の途中から経営を任され、補助事業を活用しビニールハウスを建て、生産面積を拡大した。家族経営協定もいち早く締結し、休日や作業日程などを取り決めた。
海外セミナーにも積極的に参加し、アメリカやカナダの大規模農家などを訪問。新しい生産技術や経営内容などを学び、農業に対する視野を広げていった。
|